ある日、流れてきたスレッズ
「サーバーレスに移行しませんか?レンタル費用や保守が不要になります!」
え、不要になるの?
ちょっと待って。
その”不要”って、何が消えるの?サーバー代?管理の手間?それとも私の理性?
朝のコーヒーを飲みながらスマホをスクロールしていたら、こんな営業DMが流れてきた。サーバーレス。かっこいい響き。未来感ある。でも、ちょっと待てよ。
(あ、そういえば3004.jpの更新、2024年7月17日で止まってる。すみません💦職人の不養生というやつです。)
サーバーレスって、サーバー無いの?
いや、ある。ただ自分で触らないだけ。
管理がクラウド側に移るだけ。
「無くなる」のではなく「見えなくなる」。
これ、けっこう大事な話だと思う。
サーバーレスって名前が悪い。まるでサーバーという概念そのものが消滅したかのような印象を与える。実際には、AWSやGoogle Cloudの巨大データセンターのどこかで、ちゃんとサーバーは動いている。ただ、私たちがそれを意識しなくていいように設計されているだけ。
レンタル費用が不要?いやいや、従量課金という名の、もっと複雑な料金体系が待っている。
小規模サイトの現実
私が日々関わっているのは、こういう現場だ。
- 個人事業主のコーポレートサイト
- 更新は月1あるかないか
- 管理者は社長ひとり(たまに奥さん)
- メールは絶対必要
- お問い合わせフォームがあればOK
この規模で、
- フロント分離
- API接続
- 従量課金
- サービス分散
必要?
社長が「ちょっとブログ更新したいんだけど」って言ったときに、「まずはGitHubにログインして、マークダウンで記事を書いて、プッシュすると自動デプロイされます」って説明する未来、想像できる?
私にはできない。社長の顔が曇るのが見える。
レンタルサーバー、実は優秀
例えば、エックスサーバー。
- メールあり
- SSLあり
- WordPress簡単インストール
- 月1,000円前後
小規模事業者にとっては、ちょうどいい箱。
スタンダードで十分。WordPressも数クリックでインストールできる。PHPのバージョンも管理画面でポチッと変更できる。
社長に「info@」のメール設定してって言われても、10分で終わる。 これ、地味にすごくないですか?
技術的には何も新しくない。でも、必要なものが全部入っている。しかも、月1,000円で。
障害が起きても日本語サポートがある。これ、めちゃくちゃ強い。
ちなみに、この手のサイトを作る時の費用感。 作って終わりじゃない料金設定になっているから、制作費は初期費用+月額運用・保守プランというからくり。
でも、これって実は理にかなっている。サイトは生き物。放置したら動かなくなる。セキュリティアップデート、プラグインの更新、バックアップ…。
こういう地味な作業を誰かがやらないといけない。
だから月額をいただく。それが健全なWeb制作の形だと思っている。
じゃあヘッドレスはダメなの?
いや、全然ダメじゃない。
- 将来の拡張前提
- アプリとの連携
- 多チャネル配信
- テック企業のプロダクト
むしろ、こういう案件には最高だと思う。
React Native でアプリ作って、Webサイトも同じコンテンツソースから配信する。APIで複数のフロントエンドに配信する。マイクロサービスで各機能を分離する。かっこいい。
技術的にも面白そうだし、勉強してみたいとは思う。 でも、規模が違うだけ。
年商3,000万円の工務店のサイトに、そのスタックは要らない。むしろ、オーバーエンジニアリングというやつ。
本音
最新技術はかっこいい。
TypeScript、Next.js、Vercel、Supabase、Headless CMS。並べるだけでテンションが上がる。勉強会で話すネタにもなる。ポートフォリオに載せたくもなる。
でも、技術はコレクションじゃない。
クライアントにとって、
- わかりやすくて、
- 維持できて、
- 無理がないこと。
それがいちばん強い。
社長が自分でブログ更新できること。メールトラブルが起きたときに、日本語でサポートに電話できること。月額料金が明確で、予算に収まること。
地味だけど、これが現場のリアル。
結局、何を選ぶか
サーバーレスが悪いわけじゃない。
レンタルサーバー使うのが古いわけでもない。
規模に合っているかどうか。
それだけ。
私はたぶん、流行りよりも「ちょうどよさ」を選ぶ。そして、クライアントが笑顔で「ありがとう」って言ってくれるなら、それがいちばん新しい技術だと思っている。
((。・w・。 ) ププッ、なんかかっこいいこと言っちゃったw)
あ、でも個人的には11tyで静的サイト作るの好きです。あのシンプルさ、たまらない。
NuxtとVueも触るけど、結局WordPressに戻ってくる。0からHTML&CSSでコード書く。
Web業界20年、これが現実…
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CMSと静的サイトジェネレーターと Jamstackとわたし